太るきっかけは「脳」にあった?セットポイント理論2

前回本来、人間は太らないようにできている!?ってお話をしました。

おさらいすると、人間の体には一定の体重を自動的に保つ仕組みが備わっており、これを「セットポイント」と呼んでいます。この機能が正常に機能していれば、カロリーを気にして食事しなくても太らないのですが、いったん何らかの原因でセットポイントが上がってしまうと、どんなにダイエットをがんばっても痩せなくなってしまいます。

例えば、セットポイントが60kgの人は体重を60kgに保とうとする働きがありますが、何かをきっかけにセットポイントが70kgになってしまうと体重を70kgに維持しようと働くためどんなに頑張っても70kgから痩せられないんです。

あー恐ろしい体の仕組み。笑

しかし、セットポイントさえ正常に働いていれば、ツラいダイエットをしなくても自動的に体重が痩せていくわけですね。

じゃあ、「セットポイントはなぜ上がるの?」というお話を今回はしていきます。セットポイントが上がる原因は、大きく「脳」と「細胞」の2つに分けられます。今回は「脳」について詳しく書いていきます。 

 

 

1・美味いものを食うと太る

脳のセットポイントが上がる原因の第一としては、まず「食事報酬度の高さ」が関係しています。どういうことかというと、

 美味しいものを食べる

脳の報酬系が刺激される

快楽物質のドーパミンが出る

もっと食べたくなる!

というような流れで、必要以上に食べ過ぎてしまいます。
食べるの大好き・幸せ!って人はこれでセットポイントが崩れていきます。

とはいえ、「旬の野菜がうまい」、「採れたての魚がうまい」レベルの話であれば許容範囲内なので問題ありません。

しかし、これが加工食品やファストフードのような近代の食品だと、一気に脳が許容できる刺激の量を超えてしまいます。

当然ながら、人間の脳ができあがった数十万年前には、ハンバーガーのようなジャンクフードは存在しなかったので、人工甘味料や添加物の味(刺激)に体がついていけないんです。

そのせいで、加工食品を取りすぎると脳の食欲コントロール機能が狂ってしまい、栄養ではなく快楽だけを求めて食事するようになってしまいます。

 

「甘いもの食べるとやなこと忘れる〜」みたいなやつですね。笑

その結果、セットポイントが大きく上がってしまい、異常な食欲に苦しむことになります。 

2・食事の種類が多いと太る

脳のセットポイントが上がる原因の2つ目が「食事の多様性」です。たとえば、さっきまで満腹だったのにデザートは食べる余裕があるとか(いわゆる「別腹」)、バイキングに行ったらいつもより食が進んだとか、誰でも経験したことがある話ではないかと。

食事の種類が豊富になるほど食欲が増すことは、いくつかの実験で確認されており、

食事の種類が多くなるほど、体重と脂肪が増える傾向が確認されたとの研究結果もあります。もともと、人間は食べ物の種類が少ない環境に適応して進化してので、種類が豊富な食事を見ると、脳が必要以上に喜んでしまいます。 

3・寝る時間が少ないと太る

脳のセットポイントが上がる原因の3つ目は、「睡眠不足」です。ダイエットに関しては重要なポイントです。人間の体内時計は脳の視床下部というところがコントロールしており、ここが狂ってくると、報酬系が壊れて食欲が異常に増えてしまいます。

実際、不規則な睡眠がデブにつながるって研究もあるほどです。

いずれも体内時計に異常が起きることで、肥満はもちろん、糖尿病・心疾患・ガンの原因になるという恐ろしいデータも。

睡眠時間が足りないと、体が生命の危険を感じて「脂肪貯蓄」モード(省エネ)に入ってしまうのも大きな原因のようです。

まとめ

今回、脳の不調により体重のセットポイントが上がる理由をまとめてみました。とにかく、脳を過剰に刺激しすぎると、肥満の原因になるということですね。

ジャンクフードや、別腹、睡眠時間には気をつけましょうね。

 

 

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