本来、人間は太らないようにできている!?セットポイント理論1

以前、「無理なカロリー制限をすると痩せにくい体になる」というお話をしました。

長期にわたって摂取カロリーを無理に減らしてしまうと、脳が生命の危機を感じて体内に脂肪を溜め込もうとする働きをするので、結果的には食事は制限しているのに全然痩せないという現象が起きますよ、というお話でしたね。

 

この問題を解決して、自然に食欲を減らす「セットポイント」という理論があります。これを上手く利用すれば、特にカロリーや食事量を意識せずとも勝手に体重が減っていきます。

 

これを知って辛いダイエット生活から解放されましょう。

 

 

そもそもセットポイントってなに?

セットポイントとは、人間の体に備わっている自動的に一定の体重を保つ仕組みのことです。さらに詳しく説明すると、摂取カロリーの増減に応じて、満腹ホルモンの量を調節し、食事量を勝手に調節することで体重を維持することができるという仕組みです。

つまり、人間の体は「空腹感」と「代謝」とのバランスを取ることで、体重を維持しようとしているのです。

 

この現象は、さまざまな研究で確認されています。

 

ある研究結果を例に挙げると、ある動物の脂肪を別の動物に移植すると、脂肪を移された動物は、自動で代謝が上昇してすぐに元の体重(移植前)に戻った。という結果に。

さらに、人間を対象にした研究では、ある監獄の受刑者に1日10,000kcalも食べさせたところ、元の体重の15〜25%ほど太ったところで増量がストップし実験が終わると、すぐに元の体重に戻った。という結果に。

また、このセットポイントは、約40〜70%が遺伝で決まっていると考えられており、双子を対象にした研究では、同じカロリー量を食べたとしても、遺伝の違いによって4倍も脂肪がつくペースが変わることがわかっています。

この話を聞くと「遺伝で体重が決まるならダイエットしても意味ないじゃん!」って思った方もいるかもしれませんね。

でも、ご安心ください!

 

なぜならば…

本来、人間はスリムな体型を保つようにできている

確かに太りやすさは遺伝で決まるという考え方が有力ですが、「本来、人間の体は太らないようにできている」というのが、いまの肥満学の考え方です。

というのも、野生の動物で肥満体型の個体がいないのはもちろん、原始的な暮らしを送る狩猟採集民族の方たちも、食事制限なんてするはずもなくお腹いっぱい炭水化物を食べているにも関わらず、太った人はゼロなんですよね。

 「それは運動量が多いからでは?」と思われるかもしれませんが、タンザニアのハッツァ族を調べた研究では、狩猟採集民族の消費カロリーは西洋人と変わらないことがわかっております。

これは要するに、セットポイントに逆らわない自然な暮らしをすれば、人間は自然に痩せた状態をキープできるということです。しかし、逆に言えば、現代人の生活がセットポイントを乱しているから太るという考え方もできます。

次回は、具体的に「セットポイントを乱す原因はなに?」ってところを説明していきます!

 

 

LINE登録特典

<LINE友達登録特典はこちらです!!>

ここをタップして

特典を受け取る

〈あなたにオススメの記事〉

太るきっかけは「脳」にあった?セットポイント理論2

食べても食べても食欲がおさまらないのはなぜ?セットポイント理論 その3

脳の不調からくる肥満を防ごう!セットポイント理論 その4

細胞を癒してするする痩せる!セットポイント理論 その5

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください